小学校1年生の授業
今日は,小学校1・2年生の教室におじゃましました。
3時間目の授業は国語。学習単元は「じゃんけん屋さんをひらこう」でした。子どもたちは,前時までに,自分でじゃんけんを考え,みんなにそれを発表します。ある児童の考えたじゃんけんは次のようでした。
ぼくのつくったじゃんけんを発表します。ぼくのつくったじゃんけんは,「水と火と木」を使ったじゃんけんです。水は火に勝ちます。水は火を消すからです。火は木に勝ちます。火は木を燃やすからです。木は水に勝ちます。水は木にかけてもとけたりしないからです。‥‥‥(略)
なるほど。うまく考えたものです。じゃんけんについての説明が終わったら,「水と火と木」の様子を体で表現し,みんなで楽しそうに,いざじゃんけんぽん。
とても楽しそうでした。国語の授業でじゃんけんを作る勉強とは,いったいどんなねらいがあるのか。担任の先生に聞いてみたところ,次のようなことでした。ここでの勉強は「大事なことを落とさずに,順序に気をつけて分かりやすく説明する」ということが主なねらいということでした。また,このような活動をとおして,人の話を聞くこと,理解するなどの双方向のコミュニケーションの能力の育成につながるようです。双方向のコミュニケーション能力,言い換えれば自己表現・他者理解ということだと思います。
今日の豊かな時代,急速な情報化の進展する社会の中で,インターネットをとおして,様々な情報が私たちの身の回りに入ってきます。まるで情報の洪水状態です。これからの子どもたちには,豊かな表現の力を育むと共に相手の思いに耳を傾ける双方向のコミュニケーション能力を培ってもらいたいと授業をとおして感じたことでした。
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