阿室っ子 (宇検村立阿室小中学校)
創立143年の歴史を誇る小・中併設の小さな学校です。 一番多い時は,500人を超える児童がいたそうですが,今は児童生徒合わせても19名です。 小中併設校の長所を生かし,小中合同の行事を中心に,みんな仲良く生活しています。 学校内にある田圃で,地域の方々の御協力の下,稲作体験活動を楽しんでいます。 どうぞ私たちの学校生活の様子を御覧ください。
中学校2,3年生計4名が,2日間にわたって “ 職場体験学習 ” を行っています。
目的は,『職場体験学習を通して,職業や仕事に関する具体的な知識・理解を得るとともに,自己の職業適性について検討し,主体的な進路選択能力の育成を図る。』ことです。
つまり,キャリア教育の一環として取り組んでいるのです。
今年の受け入れ先は,子どもたちの希望を踏まえ,開運酒造,宇検市場,宇検消防分駐所,阿室保育所の4カ所にお願いしたところ,お忙しい中ですが,快く受入をしていただきました。
この場をお借りして,心よりお礼を申し上げます。
さて,子どもたちはそれぞれの職場で,仕事を通していろいろなことを学んだことと思います。
終了後,学校に姿を見せた子どもに感想を聞いたところ,「楽しかったけど,何だか疲れました。」ということでした。
明日まで学習が継続します。積極的に仕事に取り組み,多くのことを学んで欲しいものです。
感想が楽しみな 管理人
ほぼ4年に1度の教育事務所・村教委の訪問がありました。
学校の教育活動全般を参観して頂き,指導・助言により充実した教育活動が行われるようにすることがその目的です。
今日は,学校の様子についてお話したあと,子どもたちの授業の様子を見て頂きました。
子どもたちは,少々緊張気味でしたが,ほぼいつものとおり学習を進めていました。その後,授業等についての指導をいただき,今後の改善点について明確にすることができました。
子どもたちの力をより高めるために,今後もいっそう授業の工夫などに取り組み,小規模校だからこそできる教育の実外科に向けて励んでいきたいと思います。
子どもたちをより高みへと導くために。
管理人
今日の五校時は,全校 “きょらタイム” で花壇等の世話を行いました。
管理人も子どもたちと一緒に外に出て,学校の周囲のツツジの剪定を始めました。
子どもたちは,花壇や校庭の草取りに励んでいます。
しばらくすると仕事にあきが来たのか,少しずつおしゃべりをする子どもも見え始めました。
そんな時でした。
『~~(管理人)先生,切った枝や葉を集めてもいいですか。』と声を掛けてきた子どもがいました。
それは,四年生の遊生さんでした。
管理人は,涙が出るくらい嬉しい気持ちになりました。
少し前から子どもたちに声を掛け,切った枝葉の運搬をお願いしたいなと思いつつ,誰か気づいてくれないかな・・・と淡い期待を持ちつつ待っていたところでした。
『ありがとう。お願いしていいかな。』と頼むと,早速,一輪車と竹箒を持って来て,片付けを始めました。
次から次へと落ちてくる枝や葉を,私の足下で黙々と片付ける姿に,感動し,また感謝しつつ,ほんわかとした気持ちで作業を終えることができた管理人でした。
言われてするのもいいですが,自分から気づいて動けることがもっといいと思います。
『周りの様子をよく見て,何をしたらいいのか考えて動ける人』に育って欲しいものです。
管理人
学校には,“学校評議員制度”があります。
これは,開かれた学校づくりを目的として制度化されているもので,学校・家庭・地域が連携して特色ある教育活動を展開し,子どもたちを伸ばし見守っていくために,意見を求める機会となっています。
本校は,校区内の各集落の区長さん方に“学校評議員”をお願いしています。
区長さんは,集落内の声を集め,学校に届けていただくには一番適任と考えているからです。
本日は,
① 委嘱状の交付
② 授業参観
③ 学校経営説明
④ 質疑応答 の順で,会が進められました。
いただいた意見として,
① 集落内における子どもたちの自転車の乗り方が気になる。(飛び出し等)
② 稲作活動をもう一歩進めて,学習活動の中で観察等できないか。
③ “話す力”を身につけさせたい。
④ “ あいさつ ” は,自分からが基本・・・,集落の人たちは,子どもからのあいさつを待っている。
等,とても,参考になるご意見をいただきました。
早速,今年の教育活動の中で,解決を図っていきたいと思います。
今年1年間,よろしくお願いします。
管理人
教職に就いて,11年目の教職員が受ける研修が,『パワーアップ研修』です。
この研修は,今までの経験を元に,研修を通して資質と意識の向上を図り,学校という組織の中で中堅教職員として力を発揮していくことを目的として行われています。
今年,本校のY教諭が研修の年に該当し,今日が初めての研修日です。
今日の研修目的は, “研究授業を通して課題を明らかにすること” でした。
3校時に国語の研究授業を行い,その授業研究の中で課題を明らかにすることができました。
今後,約1年間掛けて研修を積み上げ,資質の向上に努めることになります。
今日,研究授業で頑張っていた子どもたちに負けないように,計画的にしっかり取り組んでいきましょう。
管理人
昨日の夜の天気予報を何度も見ましたが,“曇り” か “雨”
太陽の観察は,ほとんどあきらめて床についた管理人でした。
今朝,ようやく明るくなった空を見てみると,何と “青空” が見えているではありませんか。
これなら観察ができるかもと思いながら,いつもより早く学校へ。
山陰から昇ってきた太陽を見てみると,もう欠け始めています。
しばらくすると,子どもたちが一人二人と集まってきました。まだ,午前7時少し過ぎです。
雲の間から時々顔を出す太陽に歓声を上げながら,観察会が始まりました。
しかし,丁度,蝕が最大になる時に雲が厚くなって観察ができなくなり,子どもたちはぶつぶつ・・・。
蝕のピークを幾分過ぎた頃,また太陽が顔を出してくれました。
金環日食(奄美ではもともと無理でしたが)に近いものは,見られませんでしたが,みんなで宇宙の神秘について思いを馳せた朝となりました。
これが,天体に興味をもつきっかけになるといいですね。
見えただけでもすごいと思っている 管理人
梅雨の合間をぬって,体力テストを行っています。
これは,児童生徒の体力・運動能力を測り,それによって実態を把握して,指導に役立てる目的で行っているものです。
《握力,上体起こし,長座体前屈,反復横跳び,シャトルラン,50m走,立ち幅跳び,ソフトボール投げ》に挑戦です。
最近,子どもたちの体力・運動能力の低下が指摘されています。学校の体育でも,“汗をかく体育”を実施し,運動量の確保に努めているところですが,それだけでは運動量が限られています。
昔の子どもたちは,家の手伝いわしたり,野山を遊びの中で走り回ったりして,知らない間に運動量を確保していたのですが,今は生活や遊び方が変わり,なかなか運動の質と量を確保できていないのが現状です。
どこに行くにも,すぐに車を使うし・・・,かえって都会の子どもたちの方が,よく歩いているのです。
自然一杯の阿室校区です。
車に気をつけつつ,ハブもに気をつけつつ,元気に走り回りましょう。
ちなみに,握力を強くするには,鉄棒・雲梯遊びが一番です。
近ごろ運動不足の管理人
はるばる(約60km)名瀬から, “まさや眼科” の先生においでいただき,眼科検診を行いました。
保健室に行き,まず,
① 名前を告げる。
② 「お願いします」のあいさつをする。
③ いすに座って検診を受ける。
④ お礼を言う。
の順で,次々と検診が進んでいきます。
中学生まで合わせても,15分くらいだったでしょうか。
“全員異常なし” の結果を得て,ほっとした管理人でした。
碧い海と深い緑に囲まれているのですから,目には絶対いいはずです。
読書や学習時の光量と姿勢に注意すれば,大丈夫なはずです。
ゲームのし過ぎは,絶対ダメだよ! 長くても30分・・・。
お家の方と約束して,自分の目は自分で守りましょう。
管理人
昨年度はじめ,引き継いだ時,コチョウランの鉢が忘れられたようにぽつんと置かれていました。葉の緑が弱々しく,今にも枯れそうな感じでした。
4月の忙しさが一段落したとき,育つかなと思いながら,土を入れ替え,根を整えて植え替えたのです。
すると時間が経つにつれ,少しずつ葉の緑が濃く元気になってきました。
約1年が経った今,ようやく花芽が付き,こうして白いきれいな花を咲かせ始めました。
成長を信じて土を耕し,栄養と愛情を与え続けると,たとえ時間はかかっても,いつかきれいな花を咲かせる・・・。
甘やかしすぎると,弱くなったり根腐れしたり・・・。見守ることの大切さ,タイムリーな手入れの大切さ・・・。
子どもたちも同じかもしれませんね。
学校・家庭・地域の揺りかごの中で,子どもたちを見守り,そしてたくましく育んでいきましょう。
管理人
突然,校舎1階の奥の出入り口からジャージ姿の不審者が校内に入って来ました。
『この前,中学生に文句を言われた。頭にきたから文句を言いに来た。子どもに会わせろ!』
と,対応した職員に大声で叫びます。
訓練と分かっていても緊張が走り,その迫真の演技に,その場が緊迫した雰囲気に包まれます。
対応した職員の声を聞き,職員が集まって対応する間に,子どもたちを安全な場所に逃がします。
男が暴れ始めました。職員が周りを取り囲み,協力して対応します。
職員が持っていた刺股を取られ,振り回される場面もありました。まさに迫真の演技です。
たじたじになりながらも数人がかりでようやく押さえ込み,ほっと一息です。
次は,声かけ事案への対応について学びます。
子どもたちが下校中に声を掛けられ,手を握られた,手を引っ張られたという想定です。
不審者との間合いを取りながら対応することは,分かっているはずですが,不審者役の話に乗せられて,間合いが段々狭まっていきます。
突然,手をつかまれると,子どもたちは,驚いて声も出せません。
いざというときの“大声”の出し方についても今後練習する必要があるようです。
地域に学校の危険を知らせる方法など,いろいろな検討課題が明確になった有意義な訓練でした。
御協力くださった,瀬戸内警察署宇検駐在所のお二人に心よりお礼を申し上げます。
管理人
1年生のかずのり君が,学校探検にやって来ました。
探検隊と言っても,たった一人の探検隊ですが・・・。
『学校探検に来ました。』 『入ってもいいですか。』
名刺の交換をしたあと,かずのり君の自己紹介がありました。
その後も,質問が続きます。
『ここは,何をするお部屋ですか。』
『先生の仕事は,何ですか。』
・・・はたと,困った管理人です。
管理人の仕事を1年生にどう説明すればいいのか,適当な言葉が見つかりません。
学校経営なんて分かるはずもないし・・・,管理もダメだし・・・。
でも,いつも教室をぐるぐる回って,学習の様子を観ていることは,知っているはずです。
その時,担任の生美先生が,助け船を出してくれました。
生美先生:『じゃ,何のためにぐるぐる回っているのかな?』
かずのり君:『学校やぼくたちを守っているのかな?』
・・・学校や子どもたちを守るガードマン・・・それもありかと,納得した管理人でした。
これからも時々遊びに来てね。
管理人
今日は,中学3年生の実力テストの2日目。
一人しかいない3年生が,昨日から一生懸命取り組んでいます。
二日目の科目は,理科と数学,今までより真剣に準備して取り組んでいるように見えました。さすが,3年生の自覚です。
後から,出来具合を聞いてみると,『まあまあかなぁ』だそうです。本人なりに手応えがあったのでしょう。結果はともかく,向かう姿勢が大事です。
4校時は,児童生徒総会でした。
小学1年生から中学3年生までが一同に会し,年間の活動計画等について話し合いました。
小学1,2年生にも,ちゃんと学校の一員としての役割があるのですよ。
これが併設小規模校なのです。
楽しく学校生活が送れるよう,みんなで自分の役割を忘れずに頑張ろうね。
管理人
定期健康診断の一環で, 村診療所歯科の名越先生にお越しいただき,全児童生徒の検診を行っていただきました。
最初に,診断前の指導を受けた後,保健室前に静かに並びます。
次に,一人ずつ中に入り,検診を受けます。
『~年生の~~です。よろしくお願いします。』
元気にあいさつをした後,緊張しながら座り,口を大きく開けます。
一人約1分間の検診が終わると,『ありがとうございました。』と一段と元気な声でお礼を言う子どもたち・・・,きっと終わってほっとしたのですね。
検診が終了後,名越先生と少しお話する時間がありました。
虫歯のあった子どもが数える程で,とてもよく歯磨きできているということでした。
小学生の中学年くらいまでは,歯磨きの仕上げは,大人がするくらいがいいですね。
歯は,一生ものだし,乳歯の虫歯でも,大人の歯に大きな影響を及ぼすと言いますから。
管理人
今までのアーカイブを眺めてみたのですが,まだ紹介していないことがありました。
交通安全教室があった日(4月19日・・・もう,随分前ですね。),阿室校にもう一組(?)お客様があったのです。
それは,珍しい渡り鳥の “キガシラセキレイ” です。
前日くらいから校庭に遊びに来ていたのですが,いつもと同じような鳥だろうと思い,別に何ごとも無く過ごしていたのです。
そこに,長い(大きい)望遠レンズを付けたカメラを持った人たちが5~6人もやって来て,相談を受けました。 校庭の鳥を観察・撮影していいですかと。そんなに珍しい鳥だとは・・・。
聞けばその方達は,“日本野鳥の会”の会員で,何と遠くは神奈川から奄美大島に観察に来ていたところ,キガシラセキレイの情報が入り,阿室にやって来たのだそうです。
学習活動に支障が無ければと,一も二も無く了承した次第でした。
丁度,中学校の理科の授業がありましたので,観察と野鳥の会の方々との交流を行い,鳥のことについていろいろ教えていただきました。
さすが,大自然の中にある阿室校です。いろいろなお客があります。
※ このキガシラセキレイの写真のデータも,日本野鳥の会の方々からいただきました。
※ また,キガシラセキレイと,観察をしている日本野鳥の会の方々の様子が,翌日の新聞に載せられました。
管理人
連休後の子どもたちの様子は,少々疲れ気味か・・・,でも中には早く学校に来たかったという子どももいました。
学校が好きなんですね・・・,それとも時間をもてあましていたのかな?
そんな中,稲作活動の第2弾,『根かき』を行いました。
いつものとおり,地域の“久信さん”に来ていただき,根かきをする理由と仕方について説明をお願いしました。
根かきは,根の周囲の土をかき混ぜて稲の発根を促すことと,雑草を抜き取ることを目的としているそうです。
このあと,実際に田圃に入って根かき作業です。
子どもたちは,『冷たい』『気持ちいい』『気持ち悪い(?)』などと言いながら,田に手を入れて根かきを行います。
横一列になり,一斉に取りかかったので,約30分で終了しました。
これでまた,稲が一段とすくすく育つことでしょう。
管理人
阿室校には,小さいながらも学校農園があり,毎年そこで野菜を育てています。
小さい小さい農園で,約5坪くらいしかありません。
先日のきょらタイムの時間に,全児童生徒で農園の草取りをした後,高学年以上で鍬を使って深く耕しました。その後,苦土石灰,堆肥を混ぜ込み,また耕しました。
この農園では,野菜を育てるのですが,その苗は毎年,阿室の宝村さんからいただいています。この時期になると,『今年は,何にするの?』と連絡が入り,毎年のこと故,連絡を躊躇っていると,催促されます。
結局,今年は,ナス,ミニトマト,ピーマン,ゴーヤなど計35本の元気な苗が届きました。
いつものことながら,本当にありがたいことです。
農園の土が落ち着く連休明けに,子どもたちと植え付け,大事に育てたいと思います。
このように,阿室校はいつも地域の方々に見守られ,支えていただいているのです。
“ どうかどうか ” 感謝・感謝 です。
4月30日付けの南日本新聞,論説委員が書かれる『風向計』で,阿室校・阿室校区活性化委員会のことが紹介されました。
残念ながらここ阿室には,配達されないため知らなかったのですが,いろいろな所から電話・メール等が来て,初めて知るとともに新聞の影響力の大きさに驚くことでした。
※ 新聞記事をクリックすると,記事が読めます。 南日本新聞(4月30日付け)
この中で,『奄美大島・宇検村の阿室小中学校公式ブログが面白い。』と評価していただきました。
子どもたちの素朴な素顔を追いかけたのが良かったのでしょうか。昨日からのブログの訪問者数がぐんと伸びたのは,言うまでもありません。
実は,この新聞記事は,阿室校区活性化員会が先日,農林水産大臣の表彰を受けたことを紹介するものでした。
何と,あの警備が厳重な “首相官邸” で表彰式があったそうです。
これからも,地域あっての学校,学校と地域の双方がより充実していくように,阿室の伝統を守りつつ,学校としても子どもたちを鍛え,伸ばしていきたいと思います。
これからもこのブログをお楽しみください。
管理人
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