今年もわたしたちの阿室校のまわりには、越冬のためにサシバがたくさん訪れ、「キックィーー」という鳴き声を響き渡たらせながら、元気な姿を見せています。
この身近な渡り鳥であるサシバについて、野鳥写真家で宇検村出身の与名正三さんをはじめ、アジア猛禽類ネットワークや日本野鳥の会、日本鳥類保護連盟の方々が講師となり、子供たちに分かりやすくサシバについての出前授業を提供してくださいました。
サシバの繁殖地である栃木県市貝町の取組(サシバの里基本構想、無農薬による農業、水路を自然な形にし、サシバの餌となるカエルなどの生育環境を保全する など)による里山の復元・維持のことや多くの人にサシバを知ってもらうために、サシバの棲む優しい自然環境をアピール、自然体験などをしてもらうことで、ファンになってもらう活動などの紹介をしていただきました。
サシバが私たちの生活にとって、「環境のものサシバ(ものさし)」になっているというおやじギャグも飛び出し、サシバが暮らしやすい環境である市貝町と同じように、私たちの宇検村もサシバにとって暮らしやすい環境になっているからこそ、この自然環境が自慢するに値するとも教えていただきました。
あわせて、個体調査からわかったサシバの生態や、国際サシバサミットによりサシバを通して国を超えて人々がつながっていることなど、たくさんの学びがあり、今後の本校の環境教育にも生かせることがあると感じました。
最後に、望遠機能のついた観察用のカメラを寄贈していただきました。これからのサシバ観察に活用させていただきます。
講師のみなさん、遠いところわざわざ来ていただきありがとうございました。
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