『繭つくりが始まりました。』
先日,大島紬教室を行ったことは,紹介したとおりですが,その時預かっていた“蚕”を育てていたのですが,ようやく“繭”を作り始めました。
蚕は,餌の葉が置いてある場所だと,自分の糞などがあるため繭を作らないのだそうです。
そこで,ボール紙で井桁状に組んだ“蚕のアパート”にうつしてやると,早速,待っていたかのように繭を作り始めました。
そっと見ていると,口から細い細い糸を一本ずつ吐き出し,丁寧に付けて行きます。
一度作り始めると一心不乱に作業し,あの白い繭が誕生するわけです。
宇検村は,昔,上等な “ 宇検絹 ” の産地だったそうです。それが安い海外の製品に押され,衰退して行ったのは,既知のことでしょう。
因みに,大島紬の一反の重さは,約450g程度だと聞きました。
まさに “ 天女の羽衣 ” ですね。この伝統文化,大事にしたいものです。
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